2005年 田んぼの様子
2005年1月 冬の田んぼ草も枯れ春を待つ
2005年3月26日 発芽
2005年4月9日 田植えに向けて育苗中
眠りから
覚めて発芽
2005年3月20日 種蒔き
苗箱の設置
2005年2月26日
塩水選で種の選抜
2005年2月26日 ノゲ取り
2005年4月29日 EM活性液と
カジメ活性液漬けを散布・施肥
2005.4.29 畦にミントを植え
カメムシはミントの香りを嫌う
草刈り時には、ミントの良い香りがして
気持良い
2005.4.30 代掻き作業(部落内で一番遅い)
殆んど田植えが終わり、隣接の田んぼは補植作業
代掻きが遅い訳
当園では、除草剤を初めとして化学合成農薬を使用せず、稲を栽培しております。その一つの方法として、田んぼの地温が15度以上になると、ウリカワを初め雑草の発芽がはじまります、芽が出たところをドライブハローで耕転するこにより、雑草の発生の抑草を図っております。。少し深めで耕転すると、発芽した雑草が浮き上がり、風に流され風下に寄りますので、それをすくい上げます。
代掻き、田植えが近隣より遅くとも、当園では種まきを3月20日に行っています、5月4日の田植えの時には、5.5葉の成苗(ポット苗)になっており、近隣の稲より兄貴分(近隣の慣行農法の苗は2.5葉〜3葉の中苗)です、そして苗の丈が約15cmと長いため、田植え直後から深水にでき、雑草の発芽の抑草効果も図れます。
発芽したウリカワ?
風下の流された様子
吹寄せられた様子
このページは、『種蒔きからお米になるまで』の各種作業をそのつど更新して参ります。
今年から、千葉県の「ちばエコ農産物」の認証を頂き、お客様方へ『安全で美味しい』そして『環境の保全』にと、更なる努力を重ねて参る所存でありますので宜しくお願い申し上げます。
何か、「ご不明な点・ご意見」等がありましたら、ご遠慮なく連絡下さい。
齋藤農園 園主
田んぼから 食卓まで |
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45日育苗したポット苗
1粒から発芽し5.5葉まで展葉し、既に2本分けつ。
左側は、マット苗(5本)
ポット苗専用の田植え機
3.3u当り33株の植付け
5月4日・地域で一番遅い田植え
田植えは、1970年代から早乙女が姿を消して、田植え機が登場しました。
腰をかがめての辛い作業から開放する、画期的な農機です。 そして今年、「衛星利用測位システム」(GPS)を活用し、姿勢制御センサーによる「無人の田植え機」が試験運転されている。
田植え後の様子
2005.05.07 補植作業 (田植え機で植えられない部 分を手で植える)
2005.05.08 屑大豆の施肥
大豆を施肥すると、大豆が分解するさいに「サポニン」と言う物質が発生する事により、水中の酸素が無くなり(減る)雑草の発芽が減る。 雑草も「種の保存」のため、なかなか手強い。毎年色々な宿題が出され、その問題が難しい。
施肥後の状況、10a当り約60kg
分解の後は、有機肥料に!
施肥する道具は、グリーンサンパーと言う化成を施肥する背負い式の簡単な道具です、筒に向かってスプリング(手製で鋼線加工)を付ける事により、安定して施肥できる。
5.14 田植え後10日目の様子
定点観測用の印
(葉令・分けつ・丈等の調査)
白い粒は大豆
5月14日 看板の設置(栽培履歴の開示)
無農薬水稲栽培の強い味方
歩行型揺動攪拌除草機の試運転
5月22日
(財)自然農法国際研究開発センター
研究部水稲チームによる公開試運転
前のカゴローターで雑草を埋め込み、後方のツースによる田面を攪拌する事により雑草を浮かせる事によって、丈間そして今まで不可能であった株間に同時に除草する事が可能になった。
有機栽培に関心のある方々見守るなか。
5月21日 和同産業鰍フ除草機の実演
田んぼの条件に合う様調整
カゴローターとスクリューで
株間と条間の除草
化学合成資材の使用を中止しから
いろいろな水生昆虫が見られる様になった。
背に卵を背負った「コオイムシ」
今年は、風で流されたゴミの中
にいっぱいいる。害も益も無い「ただの虫」
体長約19mm、前足はカマの形で、幼虫・成虫
とも肉食性、オスの背中の上へ卵を生む。
梅雨の6月 |
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2005.06.01 順調に分けつ、葉令も進む
定点観測株では、8葉目が展葉
5月30〜31日の久々の雨で稲も気持良さそう
地温・水温も次第に上がり、水生昆虫が多く見
られる様になり、観察が楽しい。
草はしぶといな!でも除草剤は絶対使わねえ。
辛い時は、我が家のお米を食べて頂いているお客
さんの顔が浮ぶ、だから絶対に雑草には負けない
よう頑張らねば!。けして多収は要求しない、雑草
とも分かち合い、420〜480kg/10aを目標としいる。
雑草はほんとうに強い、俺にもその「生
命力」「手強さ」を少しでも分けて欲しい。
「手押し除草機」で行うと、稲一株一株と
話が出来る感じ、機械作業は能率が上
がるが、ジックリと稲株を見る余裕が無い。
手作業は能率は上がらないが、稲と語ら
える感じ。
田んぼの稲たちと、お互いに雑草に負
けないよう頑張ろうと約束した。
成長の違い(分けつ) 2005.06.05
成苗を疎植(粗く)に植えると、扇状に分けつ
する。結果、一本一本の茎が太陽の受光が
良く、無効分けつが無く、EM自然農法と相
俟って大きな穂を付ける。
慣行農法の分けつの様子。我が家より10日早い田植え。
2005.06.19 定点観測株
1粒の籾から発芽し苗は12葉目が展葉し、
21本に分けつ、草丈は65cmに成長
「ちばエコ農産物」
生産ほ場の掲示板
今年もアキアカネが羽化開始
アキアカネの脱け殻 2005.06.19
2005.07.01 定点観測株
1粒の籾から発芽した苗は、14葉目が展葉し、
28本に分けつ、草丈75cm、観測用の印竹
も稲株に隠れそう。
扇型に分けつする株の様子
2005.07.01 朝靄にけむる田んぼ、
葉先に露をたくさんため!
雨上がりの朝は、露が朝日を
受け、クモの巣もキラキラと光
りとても綺麗です。
コシヒカリは、通常葉は15枚目 が止葉となり、次は穂が出ます。 今それぞれの茎は、子作り(籾) に頑張っております。 |
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7月(文月)それぞれの稲株では 出穂に向けて、子作り中 |
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5月8日田植え直後の様子
1粒の籾から
発芽した苗
上記の定点観測株で稲の生命力が理解頂け ると思いますが、種蒔き後約100日、田植え 後僅か約60日でこの様子、お米は如何に日 本の風土に適合しているか、そして我々日本 人の主食として千二百年の前から栽培されて 来ました。日本人の主食はヤッパリ「おコメ」、 パンや牛乳は合わないと思う。先祖代々、稲 作を中心とした農耕民族であり、日本は古来 から「豊葦原瑞穂の国」として稲作文化を中心 に発展をして来たことを忘れない様に!。 |
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↑
2005.07.07 茎の中には
約1cmの幼穂
長黄金グモ
2005.07.16 黒米(朝紫)の出穂
コシヒカリ出穂秒読み 2005.07.18現在 |
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茎の中はお米赤ちゃんがいっぱいで
パンパンに膨らんでいる。
定点観測用に設置した尺棒(70p)を通り越し
草丈は85pに生長
茎の中には既に約25cmに生長した穂が!
今日7月18日、中国・近畿・東海・関東甲信地方梅雨明け。
梅雨明けは昨年より5日遅く、出穂も遅れている。
籾数を数えて見ると232粒(親穂)
2005.07.28 コシヒカリの出穂
昨年の比べ約10日くらい遅い
稲の花
8月1日 穂が出揃う
オモダカ(清楚で綺麗な花ですが 農家にとっては厄介な雑草)
稲もコナギ互いに切磋琢磨して。
互いに譲らず、之って共生?我が
家の田んぼ、コナギに限らず色々
な草(雑草)が生えている。植物
の多様性が豊か。
2005.08.06 撮影
お陰様で今年も大きな穂
出揃い垂れ始めました。
2005.08.17 『ちばエコ農産物』の現地確認
千葉県長生農林振興センターより、ちばエコ
担当職員が来園され、水稲の現地確認がさ
れました。
栽培管理簿・栽培計画書との突合せ・作業日誌
の状況等の書面審査。そして、ほ場の位置及び
面積・ほ場表示板の設置・栽培管理状況等のほ
場審査が行われました。
2005.08.26未明 台風11号通過
さすが『自然農法』の稲は強い
あの強烈な防風雨にも負けず良く踏
ん張ってくれたコシヒカリ「合掌」
今年もお陰様で雑草にも、台風にも
負けず大きな穂が稔り、刈り取りま
で秒読み
バインダーにより刈り取り。左側は緑米(餅米)
間で一段の背丈(約1.5m)の高い稲、昨年ア
サムラサキのなかから、一株だけ突然変異か?
今年その種を植えてみたら同じ様に育っている。
アサムラサキの1.5倍くらいの籾、中は黒米、
今年は相当の種が採れそう、来年は本格的に
栽培の予定、味は不明。
収穫が終わった幸水畑で影乾し、
乾燥後ハーベスター(自走式脱穀機)で脱穀
2005.09.01 稔り秋本番 稲刈り開始
今年もコシヒカリが黄金色に稔り、刈り取りにも力が入る。
稲刈り用の鎌 左の2丁は歯が
ノコギリ状になっている。
刈り取った籾を運ぶ『グレンコンテナ』
以前は刈り取った籾を『袋詰め』し乾燥
機に運んだが、今ではコンバインのタン
クからコンテナに機械的に移し、乾燥機
へ張り込めるので非常に楽なった。
コンバインから輸送用のコンテナへ籾を移す
2005.08.29 韓国農業視察団来園
隣国の韓国から『襄陽郡親環境農業研修團』が来園
日本の有機栽培による水稲の栽培状況を研修視察
に来日されました。一行は、ソウルの北、襄陽郡とい
う所でお米を中心にトウモロコシやジャガイモなどを
栽培しているそうです。
今韓国でも、安全で美味しい物を求める人が増えつ
つあり、農家の人達も如何に安全で美味しい物を栽
培すべきかと頑張っているとのこと。
8月29日から5泊6日の予定で、水稲を
中心に、新潟県まで色々な農家を視察
する予定。
乾燥方法をコントロールする操作ボックス
我が家では、最初は風だけで通風循環した
あと、マイルド乾燥と言う方法で時間をかけ
出来るだけ自然乾燥に近い状態で乾燥
穀物乾燥機
コンバインで刈取った籾は、グレンコンテナで
運ばれ、この乾燥機で約15%前後に乾燥し
籾摺りをし玄米になります。
2005.09.03 籾摺り
乾燥機(奥)から籾摺り機(中)へ、そして選別機
(手前)で選別され計量します。
籾摺り機の運転調整が済むと、後は袋を縛る
作業だけ。選別機は30kgになる自動的にシャ
ッターが閉まり警告音が鳴ります。袋を交換し
出来上がったお米を片付ける。
2005.09.04 黒米の脱穀
ハーベスター(自走式脱穀機)でアサムラサキの脱穀
天気予報では、傘マークは無かったが脱穀終了と共に雨
今年もお蔭様で美味しいお米が獲れました。
今では余り使用しない、一合枡と一升枡
2005.09.23 コンバインの掃除
意外と面倒な作業、機械が複雑な為、各所
に籾や藁屑が引っ掛っている。キレイに掃除
をしないと、保管中に鼠が入り小便等で機械
が腐る。
今年は、タイミング良く田んぼが乾いている時
に刈り取りが出来、足回り(クローラー)の汚れ
が少なく、掃除が楽であった。
機械の外内を掃除し、新車とまではいかないが、
キレイになり、来期まで倉庫でお休み。
2005.10.01 基肥の施肥と秋耕
2005.10.01 現在の田んぼの様子
2005.09.01に刈取りした稲株からは、
孫生え(ヒコバエ)が成長し小さな稲穂が
育っており、イネの逞しい生命力が感じる。
耕運を始める何処からと無くシラサギが
写真にはタイミングが悪く撮れなかった
が、首の太さは人の親指くらいしか無いの
に、その三倍くらいのカエルを一揆に飲み
込む、凄い食欲!。
耕運後の様子、トラクターも洗車完了
11月上旬に緑肥と景観を兼ねて「菜の花(キカ
ラシ)」を播種予定、基肥に「乾燥鶏糞75kg」・「
米糠60kg」・「EM活性液10g」を混合攪拌して
施肥そして耕運。
10月下旬にもう一度耕運し、排水用の溝(菜
の花は湿害を受けやすい。)を切り播種予定
来春には、田んぼ一面がが黄色一色に染ま
り、良い有機肥料となる様。
2005.10.23 古代もち(アクネモチ)の収穫
古代米の一種で餅米の「アクネモチ」
籾が濃い紫色、出穂時には田んぼ一面が紫色に染
まり非常に綺麗な稲です。稲穂はドライフラワーとし
ても利用できます。
餅としても美味しい米で、自家用に約3aほど栽培し
正月の「お餅」、「赤飯」また「炊き込みご飯」にと美
味しくいただいております。
バインダーで刈取り、天日で乾燥してもち米に!
2005.11.09 『菜の花』の播種
2005.11.03 EM活性液 18g/10aを散布
二回目の耕転
2005.11.09 菜の花の播種
雪印種苗の「キカラシ(緑肥専用)」
を3kg/10aを散粒機で播種
菜の花、播種10日後元気よく発芽の状況